
こんにちは、相続鑑定士のしばちょーです。
年間500件以上の相続調査に携わってきた中で
「遺言書を書いていなかったせいで地獄を見た」
という相談を数えきれないほど受けてきました。
「まだ若いし、遺言書なんて先の話」
そんなふうに思っていませんか?
実は、遺言書がないだけで“詰む”ことって意外と多いんです…。
今日は、遺言書がないとできないこと5選をわかりやすく解説します。
この記事を読めば、家族に迷惑をかけないために今日からできる対策が見つかります。
遺言書がないとどうなる?【結論】
遺言書がないと、相続手続きはすべて“相続人全員の合意”が必要になります。
生前は全く揉めない雰囲気なんです。でも、亡くなってから、特に兄弟間で財産の分け方で揉めるケースが多いんす。
ここで揉めると、口座は凍結・不動産は売れない・兄弟絶縁…地獄のような現実に。
今回は「遺言書がないとできないこと5つ」紹介していきます。
これを見れば、遺言書を作ることが最大のリスク回避策とわかるはずです。
遺言書がないとできないこと5選
1. 銀行口座が凍結される
遺言書がない場合、被相続人(亡くなった方)の銀行口座は即日凍結されます。
葬儀費用ですら下ろせなくなり、相続人が立て替えるしかありません。
実例
「父が亡くなったけど、100万円以上の葬儀費用を兄が立て替えることになり、
その後の分配で大喧嘩になった」
遺言書に「葬儀費用はこの口座から使ってよい」と書いておけば、
こんなトラブルは防げます。
2. 実家が売れない
遺言書がないと、実家などの不動産は相続人全員の同意がないと売れません。
- 相続人が多いと署名・実印・印鑑証明が必要
- 一人でも反対すると手続きがストップ
- 兄弟姉妹間で揉める原因No.1
私の相談者さんでも、実家を売るだけで3年以上かかったケースがありました。
ポイント
遺言書があれば「長男に実家を相続させる」などと指定できるため、
不動産の手続きがスムーズに進みます。
3. 兄弟で絶縁する
遺言書がないと、財産分けは相続人同士で話し合いになります。
これが最も大きなトラブルの原因です。
- 「あいつの方が多くもらった」
- 「介護してきたのに不公平だ」
- 「再婚相手の子供には渡したくない」
一度揉めると、仲直りできないまま絶縁するケースは珍しくありません。
※データによると
相続トラブルの約70%が”兄弟間”で発生しています。
4. 渡したい人に残せない
遺言書がなければ、法定相続人以外には一円も残せません。
例えば…
- 内縁の妻
- 再婚相手の連れ子
- 面倒を見てくれた親友
- ペットの飼育費用
こういった人やペットにお金を残したい場合、
遺言書で「遺贈」するしか方法がありません。
5. 想いが伝えられない(付言事項)
「付言事項」って聞いたことありますか?
これは、遺言書の中で法的効力はないけど想いを伝えるメッセージです。
- 「この家、大事にしてほしい」
- 「介護してくれてありがとう」
- 「最愛なる息子へ」
実際、付言事項を添えることで、家族関係の修復に繋がるケースもあります。
逆にこれを残さなかったことで、家族間がギクシャクした例もあります。
遺言書を書くタイミングは「今」
「うちは財産が少ないから大丈夫」
そう思っている方こそ危険です。
- 銀行口座が一つでもあれば口座凍結は発生
- 実家があれば相続トラブルの火種に
- 貯金100万円でも分割で揉める例は多数
遺言書は“お金持ちだけ”のものではありません。
家族を守るための“最低限の保険”なんです。
遺言書を書くなら自筆証書遺言?公正証書遺言?
公正証書遺言なら確実ですが、時間と費用を要します。
手軽にできるのは「自筆証書遺言」です。
私自身も遺言書を書いてみたので、そちらで書き方などご紹介します。
まとめ:遺言書は「家族への最後のプレゼント」
遺言書は、財産を分けるための書類ではなく、
家族を守るための“愛のメッセージ”です。
遺言書がないだけで、口座が凍結され、
実家が売れず、兄弟絶縁…最悪の未来が待っています。
- 銀行口座は凍結される
- 実家が売れない
- 兄弟絶縁の原因になる
- 渡したい人に渡せない
- 想いを伝えられない
今書くことが、未来の家族を守ることに繋がります。
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