
「とりあえず司法書士に相談すればOK」…本当にそれで大丈夫?
相続の相談について調べていると、「まずは司法書士に相談すればいい」という情報をよく目にします。
実際、ネット検索でも“相続 司法書士”というキーワードは多くの人が検索しており、司法書士事務所のホームページにも「相続相談ならお任せください」という言葉が並んでいます。
でも本当に、司法書士に相談すれば相続の問題はすべて解決するのでしょうか?
私たちが岡山で相続に関する相談を日々受けているなかで実感するのは、
「司法書士に相談して登記までは進んだけど、結局その先どうすればいいか分からず止まってしまった」という声がとても多いということです。
この記事では、相続相談における司法書士の役割と限界を丁寧に解説し、
「あなたの相続の悩みは、誰に相談するのがベストなのか?」を分かりやすく整理していきます。
司法書士とは?相続で“できること”と“できないこと”
まず前提として、司法書士は法律に基づいて登記や書類作成を代行できる国家資格者です。
特に不動産登記の分野では「プロ中のプロ」と言っていい存在であり、
相続時の「名義変更(相続登記)」をはじめ、さまざまな法務局関連の手続きを担っています。
● 相続における司法書士の主な業務
- 相続登記(不動産の名義変更)
- 相続関係説明図の作成
- 遺産分割協議書の作成補助
- 戸籍や登記簿の取得・整理
- 法務局への書類提出・代理申請
つまり、司法書士に相談することで「名義を自分の名前にする」「不動産を売却可能にする」といった
“登記に関する問題”はほぼ100%解決可能です。
でも…司法書士は「相続の全体」を見る専門家ではない
ここが誤解されがちですが、司法書士はあくまで登記と文書作成の専門家です。
「相談できる」といっても、下記のようなことまでは対応してくれません。
- 相続税がいくらかかるか、節税の方法は?(→税理士)
- 不動産を売るべきか、貸すべきか、持っておくべきか?(→不動産会社 or 総合相談)
- 相続人同士で揉めそう、調停や裁判になるかも(→弁護士)
司法書士は、そうした判断や提案は行わず、書類を“整える”ことが役割です。
そのため、名義変更が終わったあとに「で、どうすればいいの?」という段階で止まってしまう人が多く見られるのです。
実際によくあるご相談:「司法書士に相談したけど、それだけじゃ足りなかった」
「司法書士さんにお願いして名義変更はできたんですが、その後の不動産の活用は自分で考えてと言われて困りました…」
「税金がどのくらいかかるか気になって聞いてみたら“それは税理士さんに”とあっさり断られてしまいました」
こうした声は、特別なケースではなくごく一般的な相続相談の中でよく出てくる悩みです。
もちろん、司法書士が悪いわけではありません。
ただ、「できること」と「できないこと」の境界線を、相談者が知らないまま任せてしまうことで、
結果的に時間をロスしたり、複数の専門家をたらい回しにされてしまうリスクがあるのです。
あなたの相続の悩みは誰に相談すべき?早見表で整理
ここで、「どの専門家に何を相談できるのか?」を一目で整理した表をご覧ください。
相談したい内容 | 最適な専門家 | 補足コメント |
---|---|---|
不動産の名義を変更したい | 司法書士 | 相続登記に必要な書類の収集・申請もサポート |
相続税がいくらかかるか知りたい | 税理士 | 税務署への申告も代行可能 |
相続人の間でトラブルが起きた | 弁護士 | 調停・訴訟・遺留分請求への対応も可能 |
相続不動産を売却・賃貸したい | 不動産会社/総合窓口 | 実務的な市場判断と提案が必要 |
相続全体の進め方がわからない | ワンストップ型相談窓口 | 全体を俯瞰して適切な専門家に繋げられる |
このように、相続に関する悩みは“ひとつの専門家だけでは解決できない”ことが多くあります。
だからこそ、「まず全体を見てくれる場所に相談する」ことが非常に重要なのです。
司法書士は必要。でも“最初の相談先”とは限らない理由
司法書士が相続登記を正確・スムーズに進めてくれるのは間違いありません。
むしろ、その領域では司法書士以上の専門家はいないと言えるでしょう。
ただ、以下のような“そもそも論”を抱えている方にとっては、
司法書士は少し「手続き寄り」すぎる相談先になってしまうことがあります。
- 相続財産に不動産が含まれているけど、活用か売却か迷っている
- 遺産の分け方をどうしたら公平になるか、客観的に整理したい
- 相続税がかかるか分からないけど、今から何を準備すればいい?
- 将来的に家族が揉めないように、対策しておきたい
こういった悩みを抱える方に必要なのは、
“登記”ではなく“全体を俯瞰する力”です。
ワンストップ型の相談窓口なら、
「まず何をすればいいか」から一緒に考えられる
私たち「賢者の相続」では、相続の初動段階からお客様のお話をじっくり伺い、「今どんな状況なのか」「何をすべきなのか」「誰に何を任せるべきか」を一緒に整理するところから始めます。
司法書士・税理士・弁護士といった各専門家とも連携しており、
必要に応じて最適なパートナーを紹介できる体制が整っています。
「登記だけお願いしたい」方も歓迎ですが、
「そもそもどう進めたらいいかわからない」という方にとってこそ、
ワンストップ型の相談窓口は大きな安心を提供できると考えています。
まとめ|司法書士は相続の「要所」を支える存在。
でも“最初に行くべきか”は状況次第
- 司法書士は登記の専門家。相続登記は安心して任せられる
- でも、税金や活用、不動産判断、争族予防までは対応していない
- まずは相続全体を見渡して、「誰に・いつ・何を」相談すべきかを整理することが大切
- そのうえで、司法書士をはじめとする適切な専門家に依頼すれば、手戻りなくスムーズに進められる
「登記だけで済む?それとも全体を見直した方がいい?」
迷ったら、まずはLINEでご相談ください。
賢者の相続では、LINEやお電話、面談での無料相談を随時受け付けています。
✔ 司法書士に行く前に、今の状況を整理したい
✔ 税金・不動産・名義変更まで全体像を把握したい
✔ 必要な専門家に“最適な順番”でつなげてほしい
そんな方にこそ、私たちの相談体制はお役に立てると信じています。